会津高原尾瀬口駅に到着し、「やがぴぃカー」で新藤原に折り返します。ちなみにやがぴぃとは野岩鉄道のキャラクターみたいです。
・やがぴぃカーの乗車方法
やがぴぃカーは基本的に特定日に運転される臨時列車として運転され、2両のうち新藤原寄りの車両が座席整理券が必要な有料車両となっています。座席整理券は野岩鉄道HPのフォームから予約し、当日始発駅で支払いとなります。また当日空席があれば予約なしでも有料車両に乗車できるみたいです。
座席整理券は硬券でした。渋いですね。
やがぴぃカーの車内
元のボックス席から改造が施され、ほとんどのボックス席を撤去し畳敷きになっています。雰囲気がとてもいいですね。靴入れの袋も用意されています。
・畳席
やがぴぃカーの中で一番座席数多いのが窓向きの畳席です。ホームページの画像にはありませんが、東武公式グッズのモケットを使ったシートクッション、座椅子、そして折りたたみテーブルが用意されています。座椅子は固定されていないので、様々な使い方ができそうです。
テーブルを設置するとこんな感じ。カップホルダーもついているので飲み物も置きやすいですが、座席数に対しテーブルが少ないので混んでいる場合は譲り合って使った方が良さそうです。
変なものが映り込んでいますが…眺めはこんな感じ。トンネルの多い路線ではありますが、地上区間では雄大な風景を楽しめます。
ボックスシート時代の座席番号プレートも残されていますが、やがぴぃカーでの座席番号は窓枠部分にある「Yagapi-Car ◯」というステッカーになります。
・掘りごたつ席
海側の畳の両端部分は掘りごたつ席になっています。鏡面仕上げのテーブルが設置されていて、反射する眺めを見ながら乗車することができるらしいです。
座席は畳席と同じくモケットを使ったシートクッションと座椅子です。また柵の部分にカップホルダーがあります。
・運転台席
廃車となった61101Fから移設した運転台が設置されている座席です。利用区間が新藤原〜湯西川温泉、湯西川温泉〜上三依塩原温泉口、上三依塩原温泉口〜会津高原尾瀬口と分かれていて、利用できる区間以外は別の座席を使用する、という形になっているようです。この区画だけ元のボックスシートを流用していますが、モケットのみ運転台の座席のものに合わせた緑のものに交換されています。
・椅子席
従来から変わらないロングシート部分ですが、2人がけのところを1人で使えるみたいです。
・その他
優先席の部分には乗車記念スタンプの台があります。台紙の用意もありますので、スタンプ帳がなくても安心。
吊り革は基本使う必要がないからか、やがぴぃのストラップが吊り下げられてました。
会津高原尾瀬口寄りの車両は基本的に改造前のままですが、自転車積載スペースの設置と、トイレのリニューアルが行われています。
さて、会津高原尾瀬口から新藤原へと向かっていきます。お座敷列車、そして窓に向けて座っているということもあり初っ端からもうめちゃくちゃ楽しい。テンションMAXです。
基本的にやがぴぃカーが運転される場合は臨時の普通として運転されるので、各駅に停車します。必ずしも座席整理券が必要というわけではないため、増発便として乗車したり、降り鉄したりなんてこともできそうですね。
湯西川を渡る景色もとても見やすい。なんか変なものが映り込んでいますが。
そしてあっという間に新藤原に到着。一瞬でした。正直35分じゃ足りない。もっと乗っていたい。是非また乗りに行きたいですね。
新藤原でやがぴぃカーの発車を見届け、昼食を買いに鬼怒川温泉へ出発です。
私個人としては、6050型は関東ではあまりないボックスシートの電車ということもあって幼少期からある種憧れの存在的な感じがあり、わざわざ夜の準急や区間急行の時間に合わせて帰ったり、また通学で使うことになったりと思い出が多くある電車でした。
そんな6050型が、こんなに愛されて、そしてこうした観光列車に改造されているということがとても嬉しく思いました。そして、思い出の車両を今も走らせ続けている野岩鉄道をとても応援をしたいと思ったので、今後も継続して乗りに行きたいと思いましたね。いつか通勤定期も買ってみたいな…
散々乗った、懐かしの区間快速。浅草寄りの編成が野岩車でした。どの編成だったんだろう…